4/18は300年の歴史を持つ多久聖廟の「春季釈菜」開催

「孔子の里」公式サイトより
孔子様と聞くと「子曰く」というフレーズを思い出す方も多いかと思いますが、その孔子様とお弟子様達を祀るお祭りが4/18(金)に当館から車で約30分の多久市にある多久聖廟(たくせいびょう)で行われます。
その名も「春季釈菜(しゅんきせきさい)」と言います。

中国の春秋・戦国時代に登場した諸子百家と呼ばれた多くの思想家・能弁家たちの中でも、後の東アジア一帯の歴史・文化に大きな影響を与えた「儒家」の創始者・孔子。
儒家の思想(儒学)は、ざっくり言うと、古代神話に登場する聖帝たちを人間としての理想「君子」としてそれを目指す考え方ですが、のちに科挙制度と融合することで社会構造に根差した道徳の規範となりました。社会常識的な(常識的だった)、目上・目下の意識やそれに応じた行動の使い分け、礼儀作法や倫理観などは、元を辿るとこの儒学に至る場合が多くあります。

日本においては、古くから律令制や文化などの形でその影響を受けていましたが、「儒学」としては、徳川幕府が政治体制の強化のために推奨したことから江戸時代に最も盛んに学ばれ、またこの時期に孔子を祀る廟も各地に創建されました。

多久聖廟は1708年(宝永5年)に鍋島藩二代藩主 鍋島光茂の四男で多久の4代邑主だった多久茂文によって創建されました。
中国に近い=渡来人も多かったという地域的な特徴のためか、東京の湯島聖堂、栃木の足利学校や岡山の閑谷学校にある聖廟などと比べ、より中国風の装飾が随所に施されエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。
1921年に国の史跡に、1933年には重要文化財に指定されてます。

この聖廟には孔子の他、顔子・曽子・子思子・孟子などが祀られており、その儀式として行われているのが300年の歴史をもつ「釈菜(せきさい)」です。

では釈菜とはなにか?というと本来は「釈奠(せきてん/しゃくてん/さくてん)」と呼ばれたそうなのですが、「お供え物を供えて祀る」という意味があり、儒学の根本資料である「礼記」に「凡そ学にては、春は官其の先師に釈奠す、秋冬も亦たこのごとくす。凡そ始めて学を立つる者は、必ず先聖・先師に釈奠す。」という一文があります。

多久聖廟の釈菜では、雅楽の演奏の中でお供え物が捧げられ、その後 舞や楽が奉納されます。
この時、雅楽の演奏やお供え物を運ぶ献官や祭官を、多久の市長さん初め市の職員の方がされるというのも、歴史ある「祭り事=政」っぽくて素敵ですね。

※ちなみに、前日4/17(木)の当館の予約状況はこちらをどうぞ。

企画名 多久聖廟 春季釈菜(しゅんきせきさい)
開催日 4/18(金)
 10:30~11:30 釈菜(聖廟内)
 11:30~22:45 釈菜の舞(聖廟境内)
 11:45~11:50 参列生徒の唱歌(聖廟境内) 西渓小学校児童&多久町老人会
 11:50~12:00 孔子の里 腰鼓(仰高門前) 西渓小学校児童
 12:00~12:10 揚琴の調べ(聖廟境内) 趙 勇氏
開催会場 多久聖廟
佐賀県多久市多久町1843-3
料金 無料
お問合せ 財団法人 孔子の里 TEL:0952-75-5112



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