【法宴豆知識】その抹香は○○より高い!?~ご焼香について

仏教行事に欠かせない「焼香」。
お線香や抹香を焚くこの作法は、なぜ行われているのでしょうか?
本日は抹香臭い話を少々“その抹香は○○より高い!?”ご焼香についてのお噂です。


何故、お葬式や法要・法宴の時、お線香や抹香を焚くのでしょうか?
仏教説話では、お釈迦様が亡くなった時、その葬儀に訪れた人々が貴重な香木を手に手に集まり、それを焚いてその死を悼んだ、これにちなみ、人が亡くなった場ではお香を焚くようになった、とされています。
お香を焚くことは場を清め魔を払う意味合いが込められていたようで、インドなどの高温多湿の地域では、身体の臭いを誤魔化すためもあって、ごく普通に行われていた行事だったようです。
これが、仏教に採り入れられ一緒に中国から日本へと伝わりました。
ちなみに、キリスト教でもカトリックでは、ミサを始める際、教会内を清めるためにお香を焚く場合があります。
お葬式や法要の際は、お線香ではなく香炉に抹香をくべる場合が多いのですが、よく聞かれるのが「抹香は何回くべたらいいの?」という質問です。
結論から言うと一部の宗派以外は「何回でも良い」というのが答えです。
もちろん何回でも良いからと五回十回くべるのは論外です。
通常、「一心不乱に祈る」ため1回とか、「三宝(仏、法、僧)にそれぞれ1回ずつ」計3回とか言って、1回か3回の場合が多いようです。
一部には焼香の作法が決まっている宗派もあります。
例えば曹洞宗では「一つまみを押し頂いてからくべる(主香)」と「足りない分を軽く一つまみ、押し頂かずにくべる(従香)」の2回で行うのが作法とされています。
また、浄土真宗本願寺派では「押し頂かずに1回くべる」、眞宗大谷派(いわゆる東本願寺派)では「押し頂かずに2回くべる」のがそれぞれ作法とされてます。
浄土真宗では「お香が尊いのではなくお香をくべる事が尊い」と考える事からそういう作法になっているようです。
あ、それと、自分がくべた後は抹香の表面を均して整えるのも大事な作法です。
さて、このお香、上で五回十回とくべるのは論外と申し上げましたが、作法的な意味の他にもう一つ理由があります。
思い出して下さい。
仏教説話でのお釈迦様のお葬式の場では、参列する方がそれぞれ香木を持ってきました。
お香は、本来参列する方が一人一人自分で用意するものなのです。
しかしそうすると、人によってはお香を忘れてきたり用意出来なかったりする場合も出てきます。そういう方は、折角参列してもご焼香することが出来ません。
そこで、そんな方々にもご焼香して頂けるよう、便宜的に遺族側が用意し、参列者はその代金とお見舞い金を兼ねて「お香典」を持参するようになったのです。
ちなみに、お坊さんは今でも自分用のお香を持参されることが多い様です。
「じゃあ、自分でお香を持って行くならお香典はいらないの?」
いえいえ。
発端はどうあれ、今ではお見舞い金=お香典であり、お付き合いの度合いに応じてた金額のお香典を持参するのが常識となってますから。
ともあれ、お香典とは別に、自分用のお香を香合(お香の容器)にいれて持参したら、それはそれでかっこいいかもしれませんね。
( ゚д゚)…ソウカ?


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