新型インフルエンザとそのご先祖について

新型インフルエンザに感染したと報道された佐賀県唐津市在住の女性は、ただの風邪だったと昨日報道され、ホッと一安心した予約課の升です。
『新型インフル感染疑いの県内女性は「風邪」』
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1271819.article.html
とは言え、昨日のニュースで、厚生労働省のシミュレーション通り八王子在住の方の感染が確認されたそうですから、いよいよ全国的な大流行に進むものと思われます。
そこで、今回はちょっと趣向を変え、インフルエンザ一族の興亡の歴史をちょっと紐解いてみようと思います。


歴史に残る、インフルエンザ一族の祖は1918年に世界的な大流行となったのが「スペイン風邪」です。
スペイン風邪とは言いますが実際にはスペイン発祥ではなくアメリカ東部。
時あたかも第一次世界大戦。西部戦線にアメリカから出兵した兵士から両陣営に広まり、さらにヨーロッパから世界中へと広まっていったようです。
その脅威はすさまじく、世界中で感染者は6億人、死者は5000万人に及んだと言います。
ちなみに第一次世界大戦の死者は、戦闘員900万人、非戦闘員1,000万人、その内の多くが実はスペイン風邪によるものだったと言われており、「スペイン風邪の大流行が第一次大戦の終結を早めた。」とも言われております。
病原菌はH1N1型の亜種で、今回のウィルスもH1N1型の亜種と言われていますから、まあ、直系かどうかはともかく、ご先祖様の一人であるのは間違いないようです。
スペイン風邪は1918の春から秋、秋から冬、1919の春から秋の3回の大流行を経て、1919の秋、唐突に収束しました。
こうしてみてみると、大量の死者の原因は、ウィルス自体の毒性もありますが、むしろ戦争による生活環境や衛生・栄養状態の悪化に原因があったのでは無いかとも思われます。
戦場では、清浄な水分も十分にはなく、また十分な食料も確保出来ないことが多かったため、戦死より病死の方が多かったと言われますし、また、戦場にならなかった地域でも、食料や医者、薬品などが戦場に優先的に送られたため、十分には流通しなかったようです。
戦争が終結し、栄養や衛生状態が改善されたことによって収束が早まったと見ることが出来るように思います。
ちなみに発祥地でもないのになぜ「スペイン風邪」と呼ばれたかと言えば、第一次世界大戦時にスペインは中立国の立場を堅持していたため、様々な情報はスペイン経由で世界中に配信されており、スペイン風邪の情報もスペインから来たこと、スペインの王族も感染したことなどが相まって、「スペイン風邪」と呼ばれるようになったんだそうです。
今回ならさしずめ「メキシコ風邪」でしょうか。
インフルエンザに手洗い、うがいが有効なのは皆さんご存じかと思いますが、インフルエンザは、水分があるとそれにくっついてしまう性質があるため手洗いだけでも十分効果があります。
(もちろん消毒すればよりベターです。)
マスクを付ける理由も、マスクがウイルスを捕まえると考えている方が多いですが、実際は、マスクと口との隙間に充満した湿気でウィルスを足止めする事が目的です。
マスクと顔に隙間があると湿気が逃げて効果が無くなります。
頬や鼻の横などに隙間が空かない様にお気を付け下さい。
また、暑いからと言ってクーラーや除湿器を使いすぎると、菌が動きやすくなってしまいます。冷やし過ぎ、乾き過ぎに気を付けましょう。
なお、龍登園では全社員にうがい・手洗い・消毒を励行すると共に、体調に異常がある場合は即休業させております。
新型インフルエンザが、全世界で、一刻も早く沈静化してくれることを心より祈りつつ。
参考:
スペイン風邪(wikipedia)
 


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